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人生が大丈夫だと感じる瞬間。

  • 執筆者の写真: なるせゆうや
    なるせゆうや
  • 2022年11月18日
  • 読了時間: 3分

【人生が大丈夫だと感じる瞬間。】


秋になると、


僕はよく空を見上げる。



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幼い頃からずっとそうだった。






澄んだ空気、




高くなった空、




秋の香り、




ひんやりとした


冷たい風を頬で感じて


よく夕時の西の空を眺めていた。





秋の西の空は


夕方から夜になる時、



空の色が


とてもきれいなグラデーションを生む。





オレンジ色と紺色の空が交ざり、


美しいグラデーションを生む。





そんなグラデーション鮮やかな空に


金星が輝いているのを


ぼーっと眺めながら


いつも歩いていた。






幼い頃もそうだったし、


大きくなってからも


その習慣は続いた。







そして、とりとめもなく


色んなことに想いを馳せながら、



色んなことを


ぼーっと考えながら歩いていた。







その空を眺めながら


歩いていると、


いつも考えることがある。






それは『人生という物語』


についてだ。





僕の人生という物語についても


考えるし、




街の人達の人生という物語についても


よく考える。







今すれ違った中学生の男の子は


今、どんなストーリーの中を


歩んでいるんだろう。





その彼が社会人になったら、


どんな風になっているだろう。




おじいちゃんになったら


どんな生き方をしているだろう。






そうやって


色んな人の物語を


イメージしてみる。






行き交う街の人々、




遠くでクラクションを鳴らした


トラックの運転手、





家で晩ご飯の支度をする


お母さんたち、






みんなの過去から未来まで


イメージをしていく。








今、歩いているこの場所は


100年前、どんな道だっただろう。




10万年前は、この道は


あったのだろうか?





1000年後はこの場所は


どんな風になっているだろうか?






とりとめなく、


そうやって色んなことを


考えていた。







不思議なんだけど、


そんな風に考えながら


歩いていると、




自分の人生をどーにかしようと


躍起になる気持ちは


すぅーーっと消えていく。






まるで秋の夕空に


溶けて消えていくように


心は楽になっていく。







過去にあった悲しかったことも、


辛かったことも、


もちろん嬉しかったことも、


幸せだったことも、




すべてが僕の物語の1ページを


彩ってくれた大切な思い出だと気付く。





僕の人生は


そういうあらゆる感情に彩られ、


美しく完成しているのだと気付く。





何一つムダなことはないのだと


心から思える時間だった。






そして、それは


この先の未来にも


同じように思える。






未来に、


どんなことが待っているのか


今という時空からは見えなくても




それはきっと


すべて必要で、


すべて大切で、


僕という人生の物語を


美しく彩ってくれるのだろう。






根拠なんか無いのに


確かにそう確信できる。







きっと、大丈夫。




すべてが大丈夫。





それはすべてが


僕の物語には必要なことだから。







そんなことを思いながら


歩いていると



それは僕だけに


言えることじゃないことにも気付く。






すれ違った中学生にも


同じことが言える。





彼が今、どんな物語を


歩んでいたとしても、



そのすべてが


彼の人生には必要で、



何一つムダのない


彼の完成された物語を


彼は歩んでいることに気付く。





だから、彼の人生も


すべてが大丈夫。








遠くでクラクションを鳴らした


トラックの運転手の人生も、




晩ごはんの支度をする


お母さんの人生も、




この街に生きる


すべての人達の人生も、




これから生まれる


世界中の人々の人生も、





すべてが大丈夫なんだと分かる。








そんなとりとめなく考え、


静かにすべてが愛おしくなってくる。







悲しかったことも、


苦しかったことも、


楽しかったことも、


嬉しかったことも、




街の人も、


秋の風も、


鈴虫の音色も、


西の空に輝く金星も、




すべてが愛おしく、


すべてが大切なんだと分かる。







焦ることも、



もがくことも、



しがみつくことも、




そんなことをしなくても、



すべての人の人生は


上手く行っているんだと



そう静かに実感できる。







いつも、そうだった。










秋の夕空、



澄んだ空気、



輝く金星、



ひんやりとした心地よい風、





そのすべてに


僕の心が静かに溶けていくよう


心は楽になっていく。







あなたにとっても


素晴らしい季節になりますように。








いつも、ありがとう。








【露天風呂で空を見てボケ〜っとしよう!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
 
 

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